長野県茅野市北山
Road Map :R299途中の豊平地区から横谷峡への道路に入る。横谷温泉旅館の駐車場あり。
Route Map:駐車場を起点に横谷峡の遊歩道を往復する。今日は王滝展望台からは通行止めだった。
『日本の滝百選』 最後の”おしどり隠しの滝”までは1時間以上の歩行が必要である。
横谷渓
いつものことであるが反省、後悔する点が多々あり。 無名滝を見て ”乙女滝”と間違ったこと。
”王滝”の滝壺に行ける隠された道があることを知らなかったこと。 もう一度訪れることがあれば
これらをクリヤーしたいが、もう一度訪れることは無いと思う。
北横岳登山
急いで北八ヶ岳R・W山麓駅に戻り、山頂部のガスが切れていれば、R・Wに乗って北横岳への
山歩きを始める。
横谷峡
先に北横岳に登る予定だったので、北八ヶ岳R・Wの始発時間に間に合わすべく山麓駅に行ってみたが、見上げる山頂方向はガスで真っ白になっていた。昼からはガスも切れそうな感じがしたので、午後から散策する予定だった横谷峡散策を先に済ますことにした。
よこやきょう
乙女滝:
霜降の滝:
王滝:
おしどり隠しの滝:
往路:1時間27分(明治温泉まで)
復路:1時間11分(明治温泉から)
トータル:2時間45分(休憩時間含む)
道路にも駐車スペースがあったのだが、崖からの落石が心配なので旅館の駐車場に車を停めさせて頂く。しかも厚かましく日影に車を停めた。8時13分に遊歩道を反対に進む”乙女滝”へ歩き始める。
横谷峡遊歩道の起点となる”横谷温泉旅館” 日帰り入浴が出来るのかは聞かなかった。ロビーを入った所に横谷渓のガイドパンフレットが置いてあるので、貰っておくと便利である。(但し、白黒プリント版)
横谷峡は冬の氷瀑が有名らしく、氷瀑だけの案内図が表示されていた。
横谷峡全体の案内図はこちらを参照下さい。
”乙女滝”への遊歩道は林道の様に広く、
一般観光客も簡単に行ける様になっていた。
”乙女滝”だけは駐車場から引き返す様に遊歩道を歩く。
遊歩道と渓流が離れているのが残念である。
遊歩道からは横谷渓(渋川)の水量の多い流れを見ることが出来た。
数分で”乙女滝”に着くが、まったく大した滝では無かった。 これでもツアー観光客には人気らしい。
後日談ですが、ここへは道標に従って来たのであるが、どうもこれは”乙女滝”ではない様だ。
ネットで調べると ”乙女滝”はもっと豪快なのが別場所にある様です。
迂回の為にわざわざ作ったのかは判らないが、
ぐねぐねとした迂回路を通り林道に出る。
道路は通行止めとなっており、旅館の建屋に
複雑な迂回路が設けられていた。
今年、日光の ”霧降の滝”を滝見しているが、同名ながら比べ様の
ない程に小さな滝だった。 この手の滝には普通、”夫婦滝”の
名前が付けられているものだ。
”乙女滝”から引き返して、車が走れる林道を27分程歩くと
”霧降の滝”に着く。 駐車場から直接ならば10分程の
近い場所にある。
落差は4mも無い位の ”霧降の滝”
渋川は鉄分が多いらしく、沢底は赤く錆びた様になっているのが特徴。
綺麗な状態の林道にはタイヤ痕も見られるので、車の往来もある様だ。
多分、逆層になったこの岩が”鷲岩”だと思うが確か
ではない。 横の割れ目は崩落して出来たらしい。
立派な表示板が立っていたが、どこのどれが
”鷲岩”なのかが判らなかった。
この季節には当然氷瀑はしていないのだが、
冬には氷瀑すると言う滝を見てみる。
この無名滝が氷瀑する姿を見てみたいものだ。
林道から大きな渓流瀑が見られるが、殆どを樹木に邪魔されてしまう。
これも大きな無名滝であるが、沢近くに行く道が無い。
林道なのに中央が階段道になっている特異な道となった。
日本語ペラペラの外人が下りて来て話しすると ”王滝”は
樹木に隠れていて殆ど見えなかったと話していた。
後日、判ったことであるが、右側の林道に入り遡上して行くと
”王滝”の滝壺へ行けるらしい。 この見逃しは残念だった。
階段が必要な程の勾配の林道では無かった。
微かにタイヤ痕が付いているがまさか・・・
林道は終点となり二股に遊歩道が判れる。タイヤ痕の犯人が判った。工事関係者の軽トラ2台が停まっていた。
林道を遊歩道に転用しているだけなので、
大きな滝に近付けない所が多いのが残念であった。
分岐からは良く整備された遊歩道となる。
樹木の先に2段瀑の大きな ”王滝”(落差40m)が見えたが、
樹木で殆ど隠されて全容が判らなかった。
”王滝展望台”から先の遊歩道は崩落があったらしく復旧工事をして
いた。 大した崩落でないので通りたいと頼むがダメと言う。
この位大丈夫と説得するが、親分らしい年配者は許可を出してくれな
かった。 迂回する道はあるのかと聞くと、この先には行ったことが無
いとの返答。 押し問答になってしまうので諦めて引き返す。こ れで
”おしどり隠しの滝”には行けなくなってしまうのか。
57分にて ”王滝展望台”に着く。ここから見る”王滝”も
樹木で隠れており殆ど見えない。 ”王滝”を見るには落葉期に
来なくてはならないのか。
遊歩道は登山道へと様変わりして来るが、歩行困難な個所は無かった。
遊歩道分岐に戻り ”横谷観音”への道に入る。
現時点ではこの道で ”おしどり隠しの滝”へ行ける
のかは不明であったが、不完全燃焼では帰りたくな
かったので、とことん進んでみる。
渋川から高い位置にある遊歩道からは騒々しい沢音が聞こえるのみ。
先ほどの ”王滝展望台”からの道に出合った。 これで”おしどり隠しの滝”に行けることが判りひと安心。 復路ではこの道から ”王滝”に行ってみようと思った。
ここまで水平道であったが、渋川に急激に下って行く階段道が始まる。
これは復路の登り返しが辛そうだ。
朽ちていそうな木製橋を恐る恐る渡る。
下流側を見ると緑の藻と緑の苔のコラボが綺麗だった。
独特の雰囲気である。
渋川まで下ると簡単な板の橋が架けてあった。
上流側が数段の渓流瀑である ”おしどり隠しの滝”(落差不明)となっていた。
滝の右上には明治温泉旅館が建っている。
明治温泉旅館へ向かう途中から ”おしどり隠しの滝”の滝壺を見る。
豪快な直瀑よりこの形態の滝が一番好みではある。
長い階段を上ると明治温泉旅館の敷地に出る。
1時間27分にて最終目的地である”明治温泉旅館”に着く。 ひなびた所にある温泉と思ったが、別方向からここまで林道が伸びていたのだ。つまり車でここまで走れば簡単に
”おしどり隠しの滝”を見ることが出来るのだ。 旅館の女将さんに横谷温泉まで遊歩道を戻るのと林道を歩くのとではどちらが早いのか聞いてみると、遊歩道の方が倍から早く着くと教えてくれた。
林道を車で来れば長い階段を下るだけで滝見が出来る。
滝を更に遡上したいと思ったが、簡単に行けそうな道はなかった。
楽チンな道であるが、単調な道でもある。
渋川からの登り返しを終えて、後は水平道を淡々と戻るだけ。
こちらにはしっかりと通行止の表示がされていた。 工事中の親父と
揉めたくないので、親父の姿が見えた所で引返すことにする。
”王滝展望台”の分岐に戻り、展望台への道に入る。
後悔する程に長い階段道を下って行く。
引返すのであれば登り返しが辛そうだ。
工事人の話し声が聞こえて来て姿も見え出した所でストップする。
ここからの ”王滝”は展望台からより遥かに良く見えてラッキーではあった
が、2段の滝の内、下側の滝が見えない。 このまま崩壊部を通り抜けると
楽チンに戻れるのであるが、揉め事を避ける為に滝の写真を撮って引き返す。
往路では見過ごした ”一枚岩”なる
ものを見てみる。
”一枚岩”は名の如くに広く長い滑滝であった。 錆び色の沢床が毒々しい。
この滝を最後に滝見を終えて、復路1時間11分にて駐車場に戻り、横谷渓散策を終える。
復路では氷瀑コースに入り、再度無名滝を眺める。
氷瀑コースは遊歩道としては整備されておらずに
岩ゴロゴロの歩き難いだけのコースだった。
今回の遠征